オーラルB iOシリーズの違い|9機種を比較して分かった「価格差の中身」

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「オーラルBのiO、たくさんあってどれを選べばいいの?」——値段が1万円台から7万円台まで開いていると、高いものを買わないと損なのか、安いもので後悔しないか、どちらも不安になりますよね。

先に結論をお伝えします。上位モデルで増えるのは、主にモード数・ディスプレイ・充電の速さ・アプリ連携の4つです。そして、iO2からiO10まで使える替えブラシは共通です。

この記事では、ブラウン公式ストアの表示を1機種ずつ照合して、価格差の中身を整理しました。電動歯ブラシの選び方で挙げたチェックポイントに沿って、現役歯科医師の視点で「どこまでが必要な差か」をお伝えします。

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オーラルB iOシリーズは何が違う?

電動歯ブラシ本体を中心に共通の替えブラシと増える4つの機能を示した図解

結論からいうと、iO2〜iO10の9シリーズは「取り付けられる替えブラシは同じで、まわりの機能が段階的に増えていく」という構成です。まず共通部分から見ていきましょう。

全シリーズで共通している部分

iOシリーズの特徴は、丸い小さなヘッドが回転して1本ずつ磨く「回転振動式」であることです。そして使える替えブラシは「iO専用」として全シリーズ共通です。上位モデルを買っても、別の替えブラシに変わるわけではありません。

ただし、替えブラシが共通であることと、本体の機能まで含めた磨き上がりが全機種で同じであることは別の話です。機種どうしを直接比べた試験は公表されていないため、この記事では「替えブラシは共通」という事実までにとどめます。

なお、押し付けすぎを知らせる圧力センサーについては、ブラウン公式ストアの販売ページに機種ごとの記載が見当たりませんでした。搭載の有無や表示の仕方を重視する場合は、購入前に取扱説明書やメーカー窓口で確認することをおすすめします。

上位モデルで増えるのは4つ

公式の製品ページを1機種ずつ照合すると、価格が上がるにつれて増えるのは次の4つに整理できます。

  • モード数:1モード(iO2ホワイト)から7モード(iO9・iO10)まで
  • ディスプレイ:なし → モード表示 → 白黒 → カラー
  • 充電の速さ:iO6は約12時間、iO7以上は約3時間+海外充電対応
  • アプリ連携:公式表記では「iO4~iO10」が対応

言いかえると、増えていくのは主に操作まわりと記録の機能だということです。ここが、機種選びでいちばん大事な前提になります。

しょう

iOシリーズは、値段が上がっても取り付ける替えブラシは同じなんだ。増えるのはモードや画面や充電の速さ。だから「高い=いちばん良い」と単純に考えなくて大丈夫だよ。

【一覧表】iO2〜iO10の違いを比較

ブラウン公式ストアの表示をもとに、9シリーズを1つの表にまとめました。同じiO2でもカラーによって中身が違うため、行を分けています。

価格・モード数・ディスプレイ・アプリの早見表

機種価格(税込)モード数ディスプレイアプリ付属ブラシ
iO2(ホワイト)10,800円1なし1本
iO2(グリーン)11,800円3なし1本
iO317,380円3なし1本
iO418,480円4なし1本
iO526,180円5モード表示2本
iO630,580円5白黒2本
iO740,480円5白黒2本
iO843,780円6カラー2本
iO954,780円7カラー2本
iO1070,708円7カラー4本

※2026年7月28日時点のオーラルB by ブラウン公式ストアの通常価格。アプリ対応は公式表記「iO4~iO10」によります。iO5は同日時点で期間限定価格20,944円での販売がありました。iO9には価格の異なる「iO9プロフェッショナル」もあり、同じ機種名でも型番・カラー・販売店によって仕様や付属品が異なる場合があります。iO2はAmazon限定モデル(ブラック・ピンク)が別にあり、そちらは2モードです。

iO2は買う場所とカラーで中身が違う

iO2のホワイトとグリーンを見比べる女性とモード数の違いを示す図解

見落とされやすいのですが、いちばん安いiO2は、買う場所とカラーによってモード数が違います。公式ストアの表示では次のとおりです。

  • iO2 ホワイト(10,800円):1モード(標準クリーンのみ)
  • iO2 グリーン(11,800円):3モード(標準クリーン・やわらかクリーン・超やわらかクリーン)

差は1,000円です。公式ストアで買うなら、歯ぐきが敏感でやさしいモードも使いたい方はグリーンを選んでおくと後悔しにくいでしょう。

さらにややこしいのが、Amazon限定モデルは公式ストアとラインナップが違う点です。Amazonで扱っているiO2はブラックとピンクで、どちらも2モード(標準クリーン・やわらかクリーン)3モードのグリーンはAmazonでは取り扱いがなく、公式ストア専売です(2026年7月28日時点)。ブラックとピンクは性能が同じで色だけが違いますので、好みの色と、そのときの価格を見比べて選んでください。

整理すると、iO2は買う場所によって中身が3通りに分かれます。通常価格で比べると、Amazon限定のブラック・ピンク(2モード)は、公式ストアのグリーン(3モード)とほぼ同じ価格帯です。やさしいモードを重視するなら公式ストアのグリーン、セールで大きく値下がりしているタイミングならAmazon限定モデル、という選び分けになります。

価格差と機能差は比例していない

段差が不揃いな階段の上に同じ電動歯ブラシが並ぶ図解

表をタテに見ると、値段の上がり方と機能の増え方がそろっていないことが分かります。とくに次の4か所です。

  • iO2グリーン → iO3:約5,600円上がるが、モード数は3のまま(超やわらかクリーンがホワイトニングに入れ替わる)
  • iO5 → iO6:約4,400円上がるが、モード数は5のまま・付属ブラシも2本のまま(ディスプレイがモード表示から白黒に変わる)
  • iO6 → iO7:約9,900円上がるが、モード数もディスプレイも同じ(違いは充電が約12時間→約3時間になり、海外対応が付くこと)
  • iO9 → iO10:約1.6万円上がるが、モード数は7のまま(付属の替えブラシが2本→4本)

逆に、iO7 → iO8は3,300円の差でモードが1つ増え、ディスプレイもカラーになります。上位帯を検討しているなら、iO7で止めるよりiO8まで見たほうが価格に対する変化は大きいことになります。

増える機能は本当に必要?

ここからは、増える4つの機能を1つずつ見ていきます。使う場面がはっきりしているのはアプリ連携と充電の速さ、選ぶ決め手にしにくいのはモード数、というのが公式仕様から読み取れる整理です。

モード数:使うモードは限られることが多い

7つのモードのうち実際に使う2つだけが際立つ図解と男性

モードとは、振動の強さや動き方の設定のことです。iO2ホワイトの1モードからiO9の7モードまで幅がありますが、たくさんのモードを日ごとに使い分ける必要性を感じない方も少なくありません。ふだん使う設定と、歯ぐきが気になるときのやさしい設定が選べれば、日常のケアとしては形になります。モード数の多さを機種選びの主な理由にしなくてよい、というのが自分の考えです。

しょう

モードがたくさんあっても、毎日切り替えて使い分ける場面はそう多くないんだ。ふだん使う1つと、歯ぐきがしみるときのやさしい1つ。この2つが選べるかどうかで見るといいよ。

ディスプレイ:磨き方そのものは変わらない

iO5以上には画面が付き、iO6・iO7は白黒、iO8以上はカラーになります。モードや磨いた時間が目で見えるのは分かりやすさの面で便利です。ただし画面があること自体が磨き方を変えるわけではありません。あると気持ちが上がる装備、という位置づけで考えるのが現実的です。

充電の速さ:使うたびに充電する人なら差は出にくい

公式に記載があるのはiO6以上で、iO6は約12時間、iO7以上は約3時間でフル充電できます(iO2〜iO5は公式に記載がありません)。使用後に充電する習慣がある方では、フル充電時間の差は感じにくい可能性があります。差が出やすいのは、出張や旅行が多く「充電を忘れた朝に短時間で回復させたい」場面です。iO7以上には海外充電(〜240V)対応も付くので、海外出張が多い方には意味のある差になります。

アプリ連携:4つの中でいちばん活用しやすい

公式表記では「iO4~iO10」がアプリに対応します。磨いた時間や部位の記録が残るので、磨いた内容を振り返りたい方には、4つの機能のなかで最も活用しやすい部分です

ただし、アプリを使い続けられるかどうかは人によります。日ごろスマホのアプリを習慣的に使っているかどうかが、判断の分かれ目になります。

iOシリーズの弱点も正直に

iOシリーズは完成度の高いシリーズですが、歯科の目で見ると気になる点もあります。買ってから気づくと困るので、先にお伝えします。

替えブラシの年間コストは高め

電動歯ブラシは本体を買って終わりではなく、替えブラシを交換しながら使う道具です。iO専用の替えブラシは公式ストアで6本入り8,338円、1本あたり約1,390円。毛先が開いていなくても3か月をめどに交換するとして、この6本入りを基準に年4本使うと約5,560円かかります。本体価格だけでなく、この金額を毎年払い続けられるかも見ておきたいところです。

ワンタフトの替えブラシがない

丸型ヘッドが最後臼歯の奥に届かない例とワンタフトが届く例の比較図

ワンタフトブラシとは、毛束が1つだけの小さなブラシのことです。一番奥の歯の後ろ側、歯並びが重なった部分、矯正装置やインプラントのまわりは、通常のヘッドだけでは細部を清掃しにくい場合があります

2026年7月28日時点で、公式ストアの「iO専用」替えブラシに掲載されているのは「アルティメイトクリーン」と「ジェントルケア」の2種類で、ワンタフトタイプはありません。歯並びが複雑な方や矯正中の方は、手用のワンタフトブラシを別に用意して併用するのが現実的です。

しょう

丸いヘッドは1本ずつ包み込めるのが強みだけど、一番奥の歯の裏側や矯正装置のまわりは細かいところまで届きにくいんだ。そこは手用のワンタフトを1本足すのがいちばん早いよ。

目的別のおすすめモデル

はじめにお断りしておくと、ここで挙げる製品を自分が使ったわけではありません。公式の仕様を照合したうえで「この条件ならこれが選択肢に入る」と整理したものです。操作感・音・重さ・アプリの使いやすさは、実際に使っていないため評価の対象外としています。

はじめての1本なら:iO2

iOシリーズでいちばん手頃な価格帯です。アプリや画面を必要とせず、まず電動を試してみたい方の候補になります。やさしいモードも使いたいなら、1モードのホワイトは避けて、2モード以上のものを選んでください。上位モデルとの差額を替えブラシ代に回せるのも利点です。なお、価格は時期によって大きく変動します。購入前に、その時点の価格とモード数の表示をあわせて確認してください。

アプリで記録を残したいなら:iO5

アプリ連携が付く下限はiO4ですが、この帯で選ぶならiO5がバランスの良い1台です。iO4から画面と替えブラシ2本目が加わり、5モードのなかに「超やわらかクリーン」があります。刺激を弱く感じたい方の選択肢になります。

ひとつ上のiO6は約4,400円高くなりますが、モード数は5のままで、付属ブラシも2本のままです。変わるのは主にディスプレイの表示で、モードの中身も「超やわらかクリーン」がなくなり「歯ぐきケア」に入れ替わります。やさしいモードを残したいなら、iO5のほうが条件に合います。

上位モデルが向いている人

iO7以上は、約3時間のフル充電と海外充電(〜240V)対応が付きます。出張や旅行が多い方には、この2つは実用的な差です。上位帯で検討するなら、価格差が小さいわりに変化の大きいiO8が目安になります。逆に、洗面所で毎日使うだけなら、ここまでの投資は必須ではありません。

電動歯ブラシを使うときの注意点

機種選びと同じくらい、買ったあとの使い方が結果を左右します。2つだけ押さえておきましょう。

力を入れて押し付けない

電動歯ブラシは振動が仕事をしてくれるので、強い力は必要ありません。強く当てすぎる状態が続くことは、歯ぐきや歯の根元に負担をかける要因の一つになります。強く押し付けず、取扱説明書に従って、ブラシを歯面に沿ってゆっくり移動させましょう。

フロス・歯間ブラシの代わりにはならない

電動でも手動でも、歯ブラシだけで歯と歯の間を十分に清掃するのは難しいものです。2014年のコクランレビューでは、複数の種類の電動歯ブラシをまとめた比較で、3か月を超える使用で歯垢のスコアが手用歯ブラシより21%減少したと報告されています。ただしこれはiOの各機種を比べた結果ではなく、歯間清掃の代わりになるという意味でもありませんフロスや歯間ブラシとの併用は変わらず必要です。

オーラルB iOのよくある質問(FAQ)

Q. いちばん安いiO2でも十分ですか?
A. 使える替えブラシは上位モデルと共通です。基本的なブラッシングを目的とし、アプリや画面を必要としない方の候補になります。ただしホワイトは1モードのみなので、やさしいモードも使いたい場合は2モード以上のものを選んでください。

Q. iO2はどれを選べばいいですか?
A. 公式ストアの表示では、ホワイト(10,800円)が1モード、グリーン(11,800円)が3モードです。さらにAmazon限定モデル(ブラック・ピンク)は2モードで、グリーンはAmazonでは扱いがありません。色の違いだけではないため、購入前に必ずモード数の表示を確認してください。

Q. 替えブラシは他のオーラルBと共通ですか?
A. 共通ではありません。iOシリーズには「iO専用」の替えブラシが必要で、丸型の旧シリーズ用(歯間ワイパー付きブラシなど)は取り付けられません。購入時に「iO専用」の表記を確認してください。

Q. 型番の末尾にある記号は何が違うのですか?
A. 同じ機種名でも、カラーや販売店限定モデルによって別の型番が付き、モード数や付属品が異なる場合があります。iO2のホワイトとグリーンがその例です。購入前に商品ページの仕様欄をご確認ください。

Q. 海外旅行に持っていけますか?
A. 公式に海外充電(〜240V)対応と記載があるのはiO7以上です。それ以外の機種は記載がないため、海外で使う予定があるならメーカーに確認するのが確実です。

Q. 歯ぐきが下がってきた気がします。使い続けて大丈夫ですか?
A. 歯ぐきが下がる原因は一つではありません。押し付けが強すぎないか、当て方が合っているかを確認したうえで、症状が続く場合はかかりつけの歯科医院で原因を相談してください。

まとめ:増える機能が自分に必要かで選ぶ

歯科医師が4つの機能アイコンを示しアプリを強調するイラスト

オーラルB iOシリーズは、価格が上がっても取り付けられる替えブラシは全シリーズ共通です。増えるのはモード数・ディスプレイ・充電の速さ・アプリ連携の4つで、このうち活用しやすいのはアプリ連携です。

  • まず試したい → iO2(やさしいモードも使うなら2モード以上のもの)
  • アプリで記録を残したい → iO5(アプリ対応の下限はiO4)
  • 出張・旅行が多い → iO7以上(価格差の小さいiO8が目安)
  • モード数の多さは、機種選びの主な理由にしなくてよい
  • 替えブラシは年約5,560円かかる。ワンタフトは別に用意する

高い機種を選ぶこと自体が悪いわけではありません。ただ「その差額で何が増えるのか」を知ったうえで選べば、後悔しにくくなります。ほかのメーカーも含めた選び方は電動歯ブラシの選び方でまとめていますので、あわせてご覧ください。

しょう

結局のところ、毎日続けられて、フロスと一緒に使えているかがいちばん大事なんだ。機種はその次でいいよ。

参考文献・出典

おすすめケア用品
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この記事を書いた人
しょう

現役歯科医師(臨床経験10年以上)。むし歯・歯周病の治療から、ジルコニア・セラミックなど自費の補綴治療まで幅広く診療しています。「もっと早く知っていれば」を減らせるよう、診療室で患者さんに話すような内容を、臨床経験と公的機関・学会の情報をもとにわかりやすく発信しています。

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