子どもの歯磨き粉の選び方4つのポイント|チェックアップコドモを実際に使っている話

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「子ども用の歯磨き粉、種類が多すぎてどれを選べばいいの?」——お店の棚の前で迷ったことはありませんか。フルーツ味からジェルタイプまで並んでいて、成分表示を見ても違いが分かりにくいですよね。

この記事では、現役歯科医師である自分が、子どもの歯磨き粉を選ぶときに見るべき4つのポイントと、実際に自分の子どもに使っているチェックアップコドモについてお伝えします。フッ素の濃度や使用量の詳しい目安はフッ素入り歯磨き粉の安全性と濃度の選び方でまとめています。

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子どもの歯磨き粉はどう選ぶ?押さえるのは4つだけ

子どもの歯磨き粉を選ぶ4つの判断軸を示す図

子どもの歯磨き粉を選ぶときに見るポイントは、①年齢に合ったフッ素が入っているか ②子どもが嫌がらない味か ③泡立ちが少なく研磨性がやさしいか ④仕上げ磨きと相性がいいかの4つです。子どもの歯磨き粉は、年齢に合ったフッ素濃度を基本に、続けやすい味・泡立ちの少なさ・仕上げ磨きのしやすさで選びます。

商品ランキングを上から順に見ていくと、かえって選べなくなります。先に「自分の基準」を決めてしまうほうが早いです。この4つを土台にしながら、虫歯のなりやすさや体質も考えて選び、迷うときは歯科医院で相談してみてください。

①年齢に合ったフッ素が入っているか

最優先はフッ素が入っていること、そして年齢に合った濃度であることです。フッ素入りの歯磨き粉は、虫歯予防の効果と安全性について研究の積み重ねが多いためです。

日本では2023年に4つの学会(日本口腔衛生学会・日本小児歯科学会・日本歯科保存学会・日本老年歯科医学会)が合同で年齢別の推奨を示しました。目安は、歯が生えてから5歳までが900〜1000ppm、6歳以上は1400〜1500ppmです。

選ぶときは、パッケージや公式サイトにフッ素濃度がはっきり書かれている製品にしましょう。濃度の記載がない製品は、年齢に合っているかどうかを判断できません。年齢別の濃度と使用量のくわしい早見表はフッ素の記事にまとめています。

②子どもが嫌がらない味か

味は「おまけ」ではなく、選び方の中心にあるポイントです。どんなに成分が良くても、嫌がって口を開けてくれなければ意味がないからです。

大人向けの歯磨き粉に多いミント系は、刺激を苦手とする子が少なくありません。子ども用ではイチゴ・ブドウ・リンゴといったフルーツ系の香味が中心になっています。

もうひとつのコツは、味の種類が複数ある製品を選ぶことです。「どれにする?」と子ども自身に選んでもらえるほうが、毎日のことなので長く続けやすくなります。

③泡立ちが少なく、研磨性がやさしいか

子ども用には、泡立ちが少なく研磨剤の作用がおだやかなものを選びます。泡でいっぱいになると口をゆすぎたくなり、じゅうぶんに磨く前に歯磨きが終わってしまうためです。

また、生えたばかりの歯は表面がまだ成熟の途中で、虫歯になりやすい時期です。研磨作用の強い製品より、低研磨で長い時間ていねいに磨ける設計のほうが、この時期の毎日のケアには向いています。

パッケージに「低発泡」「低研磨」と書かれているものが目印です。

④仕上げ磨きと相性がいいか

仕上げ磨きをする時期は、「保護者が量をコントロールしやすく、口の中が見えやすい」ものが向いています。

子ども用の歯磨き粉には、ペースト・ジェル・泡(フォーム)・スプレーなどのタイプがあります。このうち泡立ちの少ないペーストやジェルは、磨いている最中も歯の面が見えるため、磨き残しを見つけやすいという利点があります。

しょう
しょう

子ども用の歯磨き粉って、売り場に行くと本当に種類が多いんだよね。でも見るところは今の4つだけでいい。基準を先に決めてしまえば、棚の前で迷う時間はぐっと減るよ。

【早見表】子どもの歯磨き粉 選び方チェックリスト

4つの判断軸を表にまとめました。買う前にこの表だけ確認すれば、大きく外すことはありません。

判断軸見るポイント避けたい選び方
①フッ素濃度が明記されているか濃度が書かれていない製品を選ぶ/6歳未満に1450ppmの大人用を使う
②味子どもが嫌がらないか親の好みだけで決める
③泡立ち・研磨「低発泡」「低研磨」の表示があるか泡立ちの強いものを選ぶ
④仕上げ磨き保護者が量を出せるか子どもに自分で出させる

フッ素濃度の具体的な数値と、年齢ごとの使用量(米粒程度・グリーンピース程度など)はフッ素入り歯磨き粉の記事に早見表があります。あわせて確認してみてください。

歯科医院で定番の「チェックアップコドモ」とは?

洗面所で母親が子どもに歯磨き粉を見せている様子

チェックアップコドモとは、ライオン歯科材が販売している子ども向けのフッ素配合歯磨き剤で、歯科医院で扱われている製品です。フッ素を950ppm配合し、低発泡・低香味・低研磨のソフトペーストになっています。

自分は保護者の方から相談を受けたときは、この製品を挙げています。前の章の4つの判断軸を、そのまま素直に満たしているためです。

基本情報まとめ

項目内容
製品名Check-Up kodomo(チェックアップ コドモ)
フッ素濃度フッ化ナトリウム(フッ素として950ppm)
香味グレープ・ストロベリー・アップルの3種類
内容量60g
剤形ソフトペースト(低発泡・低香味・低研磨)
対象乳幼児期(〜5才)向け。学齢期(6才〜)も使用可
販売元ライオン歯科材株式会社
出典:ライオン歯科材 公式製品ページ(Check-Up kodomo 500 / kodomo)

ひとつ補足しておくと、メーカーの表示では6歳以上も使えますが、4学会の年齢別推奨では6歳以上のフッ素濃度は1400〜1500ppmが目安です。950ppmのチェックアップコドモが主役になるのは、おおむね5歳までの時期と考えてください。

「コドモ500」との違いはフッ素の量と味の数

同じシリーズに「チェックアップコドモ500」があります。違いはフッ素濃度と香味の種類の2点です。

  • チェックアップコドモ:フッ素950ppm/グレープ・ストロベリー・アップルの3種類
  • チェックアップコドモ500:フッ素500ppm/ぶどうの1種類

2023年の推奨では、歯が生えてから5歳までのフッ素濃度の目安は900〜1000ppmとされています。この目安に沿って考えると、通常は950ppmのチェックアップコドモが選択肢になります。どちらを使うか迷う場合は、かかりつけの歯科医院で相談してください。

市販の子ども用歯磨き粉と何が違う?

市販品がだめということはありません。ただし、歯科医院で扱われている製品にはフッ素濃度がはっきり表示され、低発泡・低研磨といった設計が明確という分かりやすさがあります。

市販の子ども用歯磨き粉を選ぶ場合も、判断の仕方は同じです。パッケージでフッ素濃度と発泡・研磨の記載を確認し、年齢に合っているものを選んでください。

しょう
しょう

正直、子ども用の歯磨き粉って「これじゃなきゃだめ」というものはないんだ。だけどゼロから説明するより、条件を満たしている1本を挙げたほうが保護者の方も迷わない。だから自分は聞かれたらチェックアップコドモと答えているよ。

実際に自分の子どもに使ってみて感じたこと

3種類の味の子ども用歯磨き粉のチューブを扇形に並べた図

ここからは、実際に自分の子どもに使っていて感じていることを正直に書きます。良かった点は「味を選べること」と「泡立ちの少なさ」の2つです。

使ってみて良かったところ

①味を選ぶこと自体を楽しんでいる

グレープ・ストロベリー・アップルの3種類があるので、「次はどれにする?」と本人に選んでもらえます。歯磨き粉そのものより、選ぶ工程を楽しんでいる様子です。

②泡立ちが少なく、磨きやすい

低発泡のソフトペーストなので、口の中が泡でいっぱいになりません。磨いている最中も歯の面が見えるため、仕上げ磨きのときに扱いやすいと感じています。

正直、気になるところ

製品の性質として、次の点は知っておいたほうがよいと思います。

  • 内容量が60gと小さめ:大人用(100g以上が中心)に比べると少なめです。ただし子どもの1回量はごく少量なので、1人で使うぶんには思ったより長くもちます。
  • どこでも買えるわけではない:歯科医院向けの製品のため、一般のドラッグストアでは扱っていないことがあります。買える場所は通販か歯科医院で、自分の勤務先にも置いています。近所で見つからないときは、かかりつけの歯科医院で聞いてみてください。
  • 味の好みは分かれる:フルーツ系が苦手な子もいます。こればかりは試してみないと分かりません。
しょう
しょう

味は親が決めずに、子どもに選ばせてみてほしいんだ。うちでも「次はどれにする?」と聞くと、選ぶこと自体を楽しんでいるよ。歯磨き粉は毎日使うものだから、成分の細かい違いより「続けられるかどうか」で選んでいいと思うよ。

年齢・状況別の使い方の目安

父親が子どもの仕上げ磨きをしている様子と年齢別の使用量の目安

子どもの歯磨き粉は、年齢や発達段階によって使い方が変わります。ここでは、相談としてよくある4つの場面についてまとめます。

まだうがいができない子はどうする?

うがいができなくても、フッ素入りの歯磨き粉は使えます。日本では、年齢に合った濃度と使用量を守って使う場合、過度に心配する必要はないとされているためです。

目安は、歯が生えてから2歳までが米粒程度(1〜2mm)、3〜5歳がグリーンピース程度(5mm)です。磨いたあとは、無理にうがいをさせず、ティッシュやガーゼで軽く拭き取るだけでもかまいません。量と安全性のくわしい考え方はフッ素の記事で解説しています。

味を嫌がるときの工夫

味を嫌がる場合は、まず別の香味に変えてみるのが手軽な対処法です。同じ製品でも香味が変われば受け入れることがあります。

それでも難しいときは、歯磨き粉をいったん少量にして、まず歯ブラシを口に入れることに慣れてもらうところから始めます。歯磨き粉を使えない時期があっても、ブラッシング自体を続けることのほうが大切です。

6歳をすぎたらどうする?

6歳を過ぎたら、フッ素濃度を1400〜1500ppmに切り替えていきます。永久歯が生えはじめ、虫歯のリスクが変わってくる時期だからです。

4学会の推奨は年齢で区切られており、「何ができたら切り替える」という条件は示されていません。ただ実際には、歯磨き粉を飲み込まずに吐き出せるかを目安にすると判断しやすくなります。磨いたあとは軽く吐き出し、うがいをする場合は少量の水で1回にとどめます。大人用への切り替え先としては、同じシリーズのチェックアップスタンダードが分かりやすい選択肢になります。目的別の選び方は歯磨き粉の選び方にまとめています。

仕上げ磨きでも歯磨き粉をつける?

仕上げ磨きでも歯磨き粉を使ってかまいません。むしろ、保護者が磨くタイミングでフッ素を歯に届けるほうが確実です。

おすすめは、子どもが自分で磨くときは歯ブラシだけ、または少量にしておき、仕上げ磨きのときに保護者が適量を出す方法です。フッ素入りの歯磨き粉は、就寝前を含めて1日2回使うことがすすめられています。子どもが適量を出せないうちは、保護者が年齢に合った量を歯ブラシにつけてあげてください。磨き方の基本は正しい歯磨きの方法を参考にしてください。

子ども用の歯磨き粉を使うときに気をつけたいこと

子ども用歯磨き粉を使うときの3つの注意点を示す図

安全に使うためのポイントは3つです。いずれも難しいことではなく、習慣にしてしまえば負担にはなりません。

使用量は保護者が出して管理する

歯磨き粉の量は、子ども本人ではなく保護者が出しましょう。子どもは大人と同じ感覚でたっぷり出してしまいがちで、適量からずれやすいためです。

子どもの手が届かない場所に保管する

使い終わったチューブは、子どもの手の届かない場所にしまってください。気をつけたいのは毎日の使用量ではなく、チューブごと口にしてしまうような大量摂取です。

異常があれば使用を中止して相談する

発疹などの異常が出たときは、使用を中止し、製品を持って医師に相談してください。食物や薬でアレルギー様の症状を起こしたことがあるお子さんや、喘息のあるお子さんは、使い始める前にかかりつけで相談しておくと安心です。

しょう
しょう

年齢に合った量を使っていて、磨いている途中に少し飲み込んだ程度なら、そこまで心配しなくていい。むしろフッ素を怖がって使わないほうが、虫歯のリスクは上がってしまうんだ。ただし、チューブから大量に食べてしまったときや体調に変化があるときは、すぐ相談してほしい。

子どもの歯磨き粉についてよくある質問

Q. 子ども用の歯磨き粉は何歳から使えますか?
A. 歯が生えたその日から使えます。歯が生えてから2歳までは900〜1000ppmのものを米粒程度(1〜2mm)が目安です。

Q. 歯磨き粉を飲み込んでしまっても大丈夫ですか?
A. 年齢に合った1回量を誤って飲み込んだ程度であれば、通常は心配いりません。ただしチューブから大量に食べてしまった場合や、量が分からない場合、体調の変化がある場合は、製品を手元に用意して医療機関に相談してください。

Q. 市販の子ども用歯磨き粉ではだめですか?
A. 市販品でも、年齢に合ったフッ素濃度と使用量を確認できる製品であれば選択肢になります。あわせて、泡立ちが強すぎないかも確認して選んでください。

Q. チェックアップコドモはどの味がいいですか?
A. グレープ・ストロベリー・アップルの3種類があり、いずれもフッ素濃度は950ppmです。好みの味を選んでかまいません。子ども自身に選んでもらうのが続けるコツです。

Q. チェックアップコドモはどこで買えますか?
A. 取り扱っている歯科医院か、通販で購入できます。歯科医院向けの製品のため、一般のドラッグストアでは扱っていないことがあります。自分の勤務先の医院にも置いているので、近くで見つからないときはかかりつけで聞いてみてください。

Q. 兄弟で同じ歯磨き粉を使ってもいいですか?
A. 年齢が近く、どちらも同じ濃度の目安に当てはまるなら共用できます。ただし6歳未満と6歳以上では推奨される濃度が変わるため、その場合は分けて用意してください。

まとめ|「年齢に合う量」と「続けられる味」で選ぶ

歯科医院で歯科医師が保護者に子ども用歯磨き粉を説明している様子

子どもの歯磨き粉選びは、次のポイントを押さえれば大きく外しません。

  • 見るのはフッ素・味・泡立ちと研磨・仕上げ磨きとの相性の4つだけ
  • フッ素は年齢に合った濃度を。濃度が書かれていない製品は選ばない
  • 味は選び方の中心。子ども自身に選ばせると続きやすい
  • チェックアップコドモは950ppm・3つの味・低発泡の設計で、4つの条件を満たしやすい
  • 量は保護者が出し、手の届かない場所に保管する

どんなに評判のよい製品でも、嫌がって使えなければ意味がありません。「うちの子が続けられるか」を軸に選んでみてください。歯の生え方や虫歯のリスクはお子さんごとに違うので、気になることがあれば、かかりつけの歯科医院で相談してみましょう。

自分がふだん使っているケア用品は歯科医師の愛用品まとめで紹介しています。

参考文献・出典

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この記事を書いた人
しょう

現役歯科医師(臨床経験10年以上)。むし歯・歯周病の治療から、ジルコニア・セラミックなど自費の補綴治療まで幅広く診療しています。「もっと早く知っていれば」を減らせるよう、診療室で患者さんに話すような内容を、臨床経験と公的機関・学会の情報をもとにわかりやすく発信しています。

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