歯科医院で「歯ぐきが気になるなら、これを使ってみて」と勧められた経験はありませんか。自分自身も職場の歯科衛生士さんが使っているということでシステマSPTジェルを使い始めました。歯周病予防に着目したこの製品を実際に使ってどうだったのか、成分の特徴から正直な感想、チェックアップ・ルシェロホワイトとの使い分けまで、現役歯科医師の目線でお伝えします。
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システマSPTジェルとは?【歯科専売の歯周病ケアジェル】

システマSPTジェル(正式名称:システマSP-TジェルPlus)とは、ライオン歯科材が販売する歯科専売の薬用歯みがき(医薬部外品)で、口腔内細菌叢(口内フローラ)に着目した歯周病予防が用途の製品です。
基本情報まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 区分 | 医薬部外品(販売名:システマSP-TジェルEa) |
| 用途 | 歯周病予防(歯周病は歯肉炎・歯周炎の総称) |
| 容量 | 85g |
| 価格(税込) | 1,760円(メーカー希望患者様向け価格) |
| 香味 | ハーブミント |
| 剤形 | 高粘性ジェル・研磨剤無配合 |
| 購入方法 | 全国の歯科医院で販売(購入は歯科医院に相談) |
(出典:ライオン歯科材公式サイト・プレスリリース)
2025年11月に「SP-Tジェル Plus」へリニューアル
システマSPTジェルは、2025年11月21日に「システマSP-TジェルPlus」として改良新発売されました。今回のリニューアルでは薬用成分GK2(グリチルリチン酸ジカリウム)が新たに配合され、口腔内細菌叢のバランスを歯周病原細菌の少ない状態に整える働きが加わっています。この細菌叢への働きは、現時点では実験室での研究段階で確認されたもので、実際に製品を使った人の歯周病予防効果を直接検証したものではありません。なお、従来品の「システマSPTジェル」はメーカーの出荷終了品一覧に掲載されており、現在はPlusへ切り替わっています。

自分がこれを使い始めたのも、じつは職場の歯科衛生士さんが使っていたのがきっかけなんだ。歯周病予防に力を入れた歯みがき粉として、診療の現場でもよく名前が挙がる製品だよ。
システマSPTジェルの特徴は?【3つのアプローチ】

システマSPTジェルの特徴は、細菌叢コントロール・殺菌・ホストケア(歯肉ケア)という3つのアプローチで歯周病の発生を防ぐ設計にあります。歯周病予防のセルフケア全体像とあわせて押さえておくと理解しやすくなります。
①細菌叢コントロール|GK2が口内フローラを整える
薬用成分GK2が、口腔内細菌叢(口内フローラ)を歯周病原細菌が少ない状態に整え、歯肉の炎症を抑えて歯肉炎・歯周炎を予防します。
②殺菌|IPMPがバイオフィルムの内部まで届く
殺菌成分IPMPが、歯周病原細菌を含むバイオフィルム(歯垢のかたまり)の内部に浸透して殺菌し、歯肉炎を予防します。IPMPは薬用歯みがき類承認基準の最大濃度で配合されています。
③ホストケア|ビタミンEとトラネキサム酸が歯ぐきを守る
ビタミンE(酢酸トコフェロール)が歯ぐきの防御力を高めて歯周病原因子の侵入を防ぎ、トラネキサム酸が歯ぐきの炎症・出血を抑えることで、歯肉炎・歯周炎を予防します。ビタミンEもIPMPと同様、承認基準の最大濃度で配合されています。あわせて、フッ化ナトリウム(フッ素として1450ppm)が再石灰化を促進し、むし歯の発生・進行の予防もサポートします。
| 成分 | 働き |
|---|---|
| GK2(グリチルリチン酸ジカリウム) | 口内フローラを整えて歯肉の炎症を抑える |
| IPMP(イソプロピルメチルフェノール) | バイオフィルム内部に浸透して殺菌 |
| ビタミンE(酢酸トコフェロール) | 歯ぐきの防御力を高める |
| トラネキサム酸 | 歯ぐきの炎症・出血を抑える |
| フッ化ナトリウム(1450ppmF) | 再石灰化を促進しむし歯を予防 |
(出典:ライオン歯科材公式サイト)
このほかにラウロイルサルコシンNaを含め、システマSP-TジェルPlusには計6種類の薬用成分が配合されています。
実際に使って感じたこと【メリット・デメリット】

ここからは、自分が実際にシステマSPTジェルを使って感じたことを、良かった点・気になった点の両方から正直にお伝えします。
使ってみて良かったところ
- 磨いたあとのさっぱり感がある
- 泡立ちが少なく、じっくり磨きやすい
- 粘性がちょうどよく、使い心地に違和感がない
ジェルタイプで泡立ちが少ないぶん、泡が口にたまりにくく、時間をかけて丁寧に磨き続けられる点は気に入っています。
正直、気になるところ
使ってみて大きな不満は特に感じていません。あえて挙げるなら価格で、歯科専売品ということもあり、市販の歯みがき粉と比べるとやや高額に感じます。
また、研磨剤が入っていないため、ステイン(着色汚れ)をしっかり落としたい人には向いていません。着色対策を重視する場合は、着色を落とすタイプの歯みがき粉と使い分けるのがおすすめです。

泡立ちが少ないと物足りなく感じる人もいるかもしれないけど、自分はむしろじっくり磨けて好きなんだ。味もマイルドで、これといって気になる点はないよ。
自分の歯磨き粉の使い分け【目的別4本】

自分は歯磨き粉を1本に絞らず、目的別に4本を使い分けています。虫歯予防メインの朝はチェックアップスタンダード、歯周病予防を意識する夜はシステマSPTジェル、着色(ステイン)やエナメルケアを意識する週末はルシェロホワイト+リナメル、という組み合わせです。
| タイミング | 使う歯磨き粉 | 目的 |
|---|---|---|
| 朝 | チェックアップスタンダード | 虫歯予防メイン |
| 夜 | システマSPTジェルPlus | 歯周病予防 |
| 週末(土日) | ルシェロホワイト+リナメル | 着色(ステイン)・エナメルケア |
1本ですべてをカバーしようとするより、目的に合わせて使い分けるほうが、それぞれの得意分野を活かせると考えています。ただし、これは自分が続けやすさを考えて行っている使い分けで、複数の歯みがき粉を使うことが必須というわけではありません。SP-TジェルPlus自体にもフッ素は配合されています。目的別の選び方の全体像は、歯磨き粉の選び方の記事にまとめています。

「1本で全部済ませたい」という気持ちも分かるけど、朝と夜で使い分けたり、週末に違うのを使ってみるのも面白いよ。
効果的な使い方
システマSPTジェルの使い方は、適量をハブラシにとり、歯と口腔内を清掃しながら、歯ぐきをマッサージするようによく行き渡らせるのが基本です。
自分が実際にやっている使い方
自分は特別なことはせず、通常のブラッシングのタイミングどおりに使っています。1回の使用量は大人で1〜2cmが目安です。メーカーの推奨としては就寝前の使用がすすめられており、歯みがき後のすすぎは大さじ1杯程度の少量の水で5秒ほど、1回にとどめると、薬用成分が口腔内に長くとどまりやすくなります。使用後すぐに飲食すると成分が流れやすいため、メーカーは20〜30分程度は飲食を控えるよう案内しています。
フッ素濃度が1450ppmと高いため、6歳未満のお子さまへの使用は控え、子どもの手の届かない場所に保管してください。
システマSPTジェルはどこで買える?
システマSPTジェルは歯科専売品のため、基本的には歯科医院での購入が案内されています。ただし、通販サイトでも取り扱いがあります。
通販での価格は、販売店や送料、セット数によって変わります。メーカー希望患者様向け価格は税込1,760円です。通販を利用する場合は、送料を含めた総額と、パッケージに「Plus」の表記がある現行品かどうかを確認してから選ぶのがおすすめです。
システマSPTジェルが合う人・合わない人
システマSPTジェルは、歯ぐきの腫れや出血、口臭など、歯周病のサインが気になる方に向いている製品です。自分自身、患者さんには歯周病が気になる方に特におすすめしています。
- 歯科医院で歯周病予防を勧められた人
- 歯ぐきの腫れ・出血が気になり始めた人
- 泡立ちが少なく、じっくり磨けるタイプが好みの人
一方で、ステインなど着色対策を最優先したい場合は、ルシェロホワイトのような製品のほうが目的に合っています。

歯ぐきから血が出たり腫れたりするなら、歯みがき粉を変える前に、まず歯科医院で歯ぐきの状態を診てもらうのが近道だよ。歯みがき粉はあくまでセルフケアの一部なんだ。
システマSPTジェルのよくある質問
Q. システマSPTジェルを使えば歯周病は治りますか?
A. 歯みがき粉はあくまで歯周病の予防をサポートするもので、すでに進行した歯周病を治療するものではありません。歯ぐきの腫れや出血が続く場合は、歯科医院での検査・治療を受けてください。
Q. 毎日使っても大丈夫ですか?
A. 毎日の歯みがきに使用できる医薬部外品です。ただし6歳未満は使用を控え、パッケージの使用上の注意に従ってください。口の中に異常が現れた場合は使用を中止し、歯科医師などに相談してください。
Q. 従来のシステマSPTジェルとPlusは何が違いますか?
A. Plusでは薬用成分GK2が新たに配合され、口内フローラのバランスを整えて歯肉の炎症を抑える働きが加わりました。従来品はメーカーの出荷終了品一覧に掲載されており、現在はPlusに切り替わっています。
Q. 子どもにも使えますか?
A. フッ素濃度が1450ppmと高いため、6歳未満のお子さまへの使用は控えてください。6歳未満の場合は、高濃度フッ素の表示がない製品を選んでください。
Q. 味はどんな感じですか?
A. 香味はハーブミントです。自分が使った実感としては、辛さや刺激は強くなく、マイルドで気にならない味でした。
Q. 電動歯ブラシでも使えますか?
A. お使いの電動歯ブラシの取扱説明書で、研磨剤配合の歯みがき粉が使用できるか確認してください。研磨剤が使用できない場合、システマSPTジェルは公式サイトでも研磨剤無配合の製品として案内されています。
Q. 歯科医院で買うのと通販で買うのは同じものですか?
A. 商品名・容量(85g)・販売名・パッケージが一致していれば、同じ現行品と考えられます。ただし通販には旧「SP-Tジェル」の出品も残っているため、「Plus」の表記があるかを確認してください。通っている歯科医院で扱いがあれば、そちらで購入するのも確実です。
まとめ|歯周病予防の1本として自分は使っている

システマSP-TジェルPlusは、GK2・IPMP・ビタミンE・トラネキサム酸に、フッ化ナトリウムとラウロイルサルコシンNaを加えた計6種類の薬用成分を配合し、歯周病予防とむし歯予防をサポートする歯科専売の歯みがき粉です。
- 泡立ちが少なく、じっくり磨ける高粘性ジェル
- 職場の歯科衛生士さんが使っていたのをきっかけに使い始め、さっぱりとした磨き上がりが気に入っている
- 朝はチェックアップ、夜はSPTジェル、週末はルシェロホワイト+リナメルという目的別の使い分け
歯ぐきの腫れや出血が気になる方は、まず歯科医院で歯ぐきの状態を確認したうえで、セルフケアの一つとして取り入れてみてください。ふだん使っているオーラルケア用品は愛用品まとめページでも紹介しています。



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