[繰り返すと歯がなくなる!!]ニ次カリエス(虫歯)について学び、将来歯がなくなるのを防ごう

予防

みなさん、ニ次カリエスって聞いたことありますか?

このニ次カリエスを繰り返していくと自分の歯がどんどん少なくなり、やがて歯の中の神経を取ることになったり、最後には抜歯によって歯が失われてしまいます。

今回の記事を読むことで
  • ニ次カリエスがどのようなものか分かった
  • ニ次カリエスを防ぐ方法を学んだ
  • 将来歯を失わなくて済む

こんな人が増えたら現役の歯医者として嬉しいです。

では見ていきましょう!

ニ次カリエス(虫歯)とは

過去に虫歯の治療をした部位(つめ物やかぶせ物)に発生するニ次的な虫歯のことです。

やす
やす

普段診療していて、このニ次カリエスの治療が本当に多いよ

二次カリエスを繰り返していくとその度に歯を削っていくので、いずれ歯の中の神経を取ったり、さらに歯を削っていけば抜歯に繋がっていきます。

やす
やす

このニ次カリエスの繰り返しで歯を失うケースを散々見てきたよ…

システマ https://systema.lion.co.jp/shishubyo/about/kokuminbyo.htm

歯を失う原因の第2位が虫歯です。虫歯の場合は一発で歯がなくなるわけではなく、このニ次カリエスを繰り返していくことでやがて抜歯に至ります。

やす
やす

特に昔神経を取って大きい銀歯をかぶせてある歯は虫歯の痛みがなく気付きにくいので要注意!

歯を失わないためには、このニ次カリエスをどれだけ防げるかがポイントになります。

原因

二次カリエスになる原因4選
  • つめ物やかぶせ物の劣化(特に保険材料)
  • セメント(接着剤)の劣化
  • 治療精度の悪さ
  • 不十分なプラークコントロール

つめ物やかぶせ物の劣化

保険で使う材料は主にプラスチックや銀歯です。お口の中は常に唾液で湿っていたり、日々固い物を噛んだり冷たい物、熱い物を飲んだり食べたりとても過酷な環境です。

やす
やす

そんな中にプラスチックや銀歯があったら劣化するよね

そしていずれつめ物やかぶせ物と歯の隙間が空いてきて、そこからニ次カリエスになっていきます。

セメント(接着剤)の劣化

歯のつめ物やかぶせ物はセメントを使って歯にくっつけていきます。そしてこのセメントも保険のものと自費のものでは使う種類が違ってきます。

やす
やす

簡単に言えば自費の方が強力な接着剤を使えるよ

当然接着剤が劣化してきたら隙間が生じ、そこからニ次カリエスになっていきます。

治療精度の悪さ

これは術者側の問題ですね。ここは歯医者どうしでもなかなか分からないところですが、やっぱり腕の良い先生と悪い先生で予後に差は出てくると思います。

やす
やす

腕を見分けるのは難しいけど、最低限しっかり治療のメリットやデメリットを説明をしてくれたり、丁寧な印象を持つ先生だったら大きくは外さないんじゃないかな

不十分なプラークコントロール

プラークコントロールとは、プラーク(歯垢)を除去し、口内環境を正常に保つことです。虫歯も歯周病もプラークの中に虫歯菌や歯周病菌が繁殖して悪化していくので、プラークを除去することは虫歯や歯周病予防の基本です。

保険の銀歯の寿命ってどれくらいなの?

やす
やす

人によってお口の中の状況は違うので一概には言えないけど、平均5〜7年とされているよ

これを聞いて、意外に持つなと思いましたか?それとも短いなと思いましたか?

自分は短いなと思います。基本的に口の中は何十年使っていくものですよね。若い人ほど安いからといって何も考えずに保険の銀歯やプラスチックで治療してしまうと、後で後悔してしまうかもしれません。

症状

基本的にはある程度虫歯が広がるまでは症状がないことが多いです。特に昔神経を取ってかぶせてある歯は虫歯になっても痛みを感じないので、なかなか自分では気付きません。

また神経が残っている歯でも、初期の虫歯は痛みがないことが多いので、歯医者に行きレントゲン検査などをして指摘されることが多いのではないでしょうか。

ニ次カリエスの兆候
  • つめ物、かぶせ物が浮いた感じがする
  • フロスが引っかかるようになった

こういう状態であればつめ物、かぶせ物が劣化してきているかもしれないので、歯医者で診てもらった方がいいですね。

やす
やす

なかなか痛くないとやる必要性を感じないけど、痛くなったときには虫歯が広がって大きくなっていることが多いよ

やす
やす

それに早めに治したほうが、結果的に歯を削る量が少なくて済んだり、術後に痛みが出るリスクも低いから、ニ次カリエスの疑いがある歯は積極的に治療していこう!

予防

ニ次カリエス予防のために大切なこと4選
  • プラークコントロールをしっかりする
  • 定期健診を受ける
  • 劣化しにくい素材を使う
  • フッ素を活用する

プラークコントロールをしっかりする

そもそも虫歯はプラーク(歯垢)の中に、虫歯菌(ミュータンス菌)が繁殖し、酸を産生して歯が溶けていく病気です。

プラークを落とすためには、日頃の歯ブラシとフロス(または歯間ブラシ)が欠かせません。

やす
やす

歯ブラシだけだと頑張っても60%くらいしかプラークが落とせないよ

定期健診を受ける

歯医者に行ったときのレントゲン検査でニ次カリエスが見つかることが多いので、お口の状態に合わせて3〜6ヶ月に一度くらいは定期健診に行き、たまにレントゲン検査をして早期発見、早期治療をしていきましょう。

劣化しにく素材を使う

素材の劣化はどんなに丁寧に治療をしたとしても防ぎようがありません。

簡単にいうならば保険の材料(銀歯やプラスチック)は安いが劣化はしやすい。自費の材料(セラミックやジルコニア、ゴールド)は高いが劣化しにくいというイメージです。

費用が許すなら、自費の材料を使っておくとニ次カリエスなどのリスクを大幅に下げ、将来やりかえを減らし自分の歯を長く使うのにとても有利になります。

やす
やす

だいたい部分的なつめ物で5〜6万、大きなかぶせ物で10〜15万くらいが相場かな

フッ素を活用する

Oral Studio https://www.oralstudio.net/products/detail/9093

フッ素は歯質を強化して虫歯を作りにくくする効果があります。日頃からフッ素入りの歯磨き粉を使ったり、歯医者でフッ素塗布をしてもらうと虫歯予防に有効です。

まとめ

ニ次カリエスについて知り、早期発見、早期治療やニ次カリエスになりにくい環境を作っていこう!

ニ次カリエスとは過去に虫歯の治療をした部位(つめ物やかぶせ物)に発生するニ次的な虫歯のことです。

二次カリエスを繰り返していくと、その度に歯を削っていくので、いずれ歯の中の神経を取ったり、さらに歯を削っていけば抜歯に繋がっていきます。

原因
  • 詰め物やかぶせ物の劣化(特に保険材料)
  • セメント(接着剤)の劣化
  • 治療精度の悪さ
  • 不十分なプラークコントロール
予防
  • プラークコントロールをしっかりする
  • 定期健診を受ける
  • 劣化しにくい素材を使う
  • フッ素を活用する

ニ次カリエスはいずれ抜歯につながります。

システマ https://systema.lion.co.jp/shishubyo/about/kokuminbyo.htm

しかし工夫次第でかなりリスクを下げることも出来るので、将来歯がなくなって後悔しないように、今のうちから出来ることを積み重ねていきましょう。

ではまた!

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